午前5時から店の開く"場外"だけど、早朝はプロの時間。行くのは9時から午後1時頃までがいい。
混むのは月・金・土曜日。生鮮は土曜が買い得で、この日は午後2時頃まで開いてる店が多い。
どの店も扱う品の質に誇りをもっているから、品質も分からずに値切れば嫌がられる。
(例=冷凍ものより生が高いのは当然)
品質が分からない時、予算内で買いたい時、何でも店の人は教えてくれる。
物言いは荒くても親切だ。知ったかぶりより商品知識を本職から盗もう。
本来卸しが専門だから、干物なら一箱、大ぶりの魚なら"丸物"(一匹丸ごと)が原則的な売り単位。
これをバラすには手間が要るし、半端な売れ残りが出るので値が下がる。そこに注目してまとめ買いすれば安上がりに!
大体、卸し専門店は9時頃閉まるが、その後開いている店で、店頭に品が箱入りでなくバラして並べられていたり、値段の表示が細かいのが小売りに積極的な店だ。
表示がグラムなら100グラムから、箱でなく尾なら一尾から売る。
ここには独特のリズムがある。そのテンポが合えば買い物もより楽しい。
売り手の気っ風の良さを引き出すのは、買う側の"話の分かり加減"だ。
いくら銀座に近いといってもオシャレは禁物。
魚の水が飛んだぐらいは気にならない格好で!下町っ子は上品ぶるのを最も嫌う。
情に厚い売り手だけに、お馴染さんにはトコトン弱い。融通もきかせてくれるし、他の店の情報だって教えてくれる。
420店のなかには必ず気の合う店が見つかるはずだ。
“場外”の長老ともいえる人が言っていた。「築地が分かりたければ、まず来てみることと買ってみること」だ。