
2025.12.27
2025年は、茶業界にとって歴史的な転換点となる、大きな波が押し寄せた一年となりました。
今回は、産地で起きている深刻な変化と、それに伴う2026年度(令和8年度)新茶からの価格改定について、切実な現状をお伝えいたします。
2025年度、茶市場では従来の価値体系を覆す異常な価格高騰が発生いたしました。 世界的な抹茶需要の拡大により、原料である「てん茶」が空前の品不足となったことが、煎茶の需給バランスを根本から揺るがしています。
本来、廉価であるはずの「秋番茶」の取引単価が「一番茶(新茶)」を上回る事態は、茶業の歴史においても極めて異例であり、市場全体が極度の供給不足に陥っていることを示しております。
| 2024年 | 2025年 | 前年比 | ||
|---|---|---|---|---|
| 煎茶 | 一番茶 | 1,386 | 1,888 | 136% |
| 二番茶 | 554 | 1,199 | 216% | |
| 秋番茶 | 303 | 1,920 | 633% | |
| てん茶 | 一番茶 | 3,000 | 4,000 | 133% |
| 秋てん茶 | 1,000 | 4,500 | 450% |
これまで農家さんの多大なる努力のおかげで、美味しいお茶を安価に楽しむことができていました。しかし、いま産地では限界が近づいています。
これは一時的なことではなく、今後も継続して発生する課題となります。
2026年の新茶は、いまの「異常な高値」を基準に取引が始まると予想されています。市場では1.5倍以上の値上がりもささやかれています。
うおがし銘茶は、契約農家さんに「高品質の茶葉」を作り続けてほしいとお願いしています。そのために、農家さんが安心してお茶づくりを続けられるよう、市場よりも高い、適正な価格で買い付けしています。
今回の高騰を受け、事前に2026年度の新茶価格について契約農家さんと話し合いの場を設けてきました。
品質維持と継続性を保ちつつ、お客様のご負担を抑えられるよう緊密な協議を重ねた結果、以下の通り価格を改定させていただくことといたしました。
なお、今後5年から10年という長期視点においてお茶の安定供給を継続するためには、再来年度以降も段階的な価格改定を検討せざるを得ない状況です。

「新茶もいいけれど、いつもの味をお得に楽しみたい」そう思ってくださるお客様のために、1月15日(木)より新茶前の4月中旬まで「まとめ買い直送便(送料無料)」を実施いたします。
価格改定前のこの機会に、ぜひご検討ください。
これからも、うおがし銘茶の「きいろ きんいろ」のお茶をお客さまに楽しんでいただくため、
日ごろよりご愛顧いただいているお客さまの期待を裏切らない「いつもの味」をお届けできるよう、産地とともに、これからもおいしいお茶づくりに励んでいきます。

2026年新茶より、下記の通り商品価格を改定させていただきます。
※詳細は、販売価格改定のごあんない をご確認ください。
| 旧価格 | 新価格 | ||
|---|---|---|---|
| うぬぼれ | 50g 1,620円 オンラインショップ(1,296円) |
→ | 2,268円 (1,836円) |
| 天下一 | 100g 2,700円 オンラインショップ(2,200円) |
→ | 80g 3,402円 (2,808円) |
| とてしゃん | 80g 1,620円 オンラインショップ(1,296円) |
→ | 2,106円 (1,728円) |
| ティーバッグ 3g×10 1,188円 オンラインショップ(972円) |
→ | 1,620円 (1,296円) |
|
| しゃん | 80g 1,620円 オンラインショップ(1,296円) |
→ | 2,106円 (1,728円) |
| 200g 3,672円 オンラインショップ(3,024円) |
→ | 4,320円 (3,564円) |
|
| にゅう | 80g 1,080円 オンラインショップ(918円) |
→ | 1,404円 (1,188円) |
| 200g 2,592円 オンラインショップ(2,160円) |
→ | 3,240円 (2,700円) |
|
| ティーバッグ 2.5g×15 1,080円 オンラインショップ(918円) |
→ | 1,404円 (1,188円) |
|
| 魚がし煎茶 | 80g 864円 オンラインショップ(702円) |
→ | 1,080円 (918円) |
| 200g 1,944円 オンラインショップ(1,620円) |
→ | 2,592円 (2,160円) |
参考文献:
(株)静岡茶市場 令和7年度取扱実績累計表
農林水産省 茶をめぐる情勢